室津海駅館は、廻船問屋として活躍した豪商嶋屋半四郎が、江戸後期に建てた建物で、切妻平入り本瓦葺き二階建てという室津の町家の特徴をよく残している貴重な建物である。  
 この海駅館では、室津が海の宿駅として最も栄えた江戸時代の参勤交代、また海を通して海外とも繋がっていた朝鮮通信使についての資料が展示されていて興味深い。
 九州・四国・中国地方の西国大名は瀬戸内を船で渡り江戸に向いました。そのコースにあたる室津は、単なる寄港地ではなく、多くの大名の乗船地点で、最大時には6軒もの本陣があり海駅として栄えました。
 また朝鮮王国の親書を日本の将軍に持参した使節団、朝鮮通信使も大船団を組んで、この室津を寄港地として江戸へ向いました。





 室津港のはじまりは、約2千年前に遡る。神武天皇が東征の途中、先導役を勤めた賀茂建角身命(カモタケツノミノミコト)が室津に来られて港を創造され、一人の老翁と一部の人を残していったことに始まり、その人たちが室津住民の始祖であるらしい。
 良港に恵まれた室津は、日本の海運発展の中心地でもあり、古くから海上交通の要地でもありました。中世にはすでに「室の船頭」による商品輸送も盛で、江戸時代になると西回り航路の発達により、室津の廻船問屋の活動は北海道前も及んでいました。


新鮮な瀬戸内の幸を豪快に味わうなら「堀市」。

 室津港に揚がったとれとれの魚介類を、その場で裁いて炭火で焼いて食べるテラスレストラン。 潮風に吹かれて味わう海鮮バーベキューは格別。
 レストラン内には、お鮨や各種海鮮丼もあって、瀬戸内の幸を満喫できる。
 はりまシーサイドロードを姫路方面から来ると、室津港の手前、左手海側にあり、駐車場も完備している。