室津海駅館は、廻船問屋として活躍した豪商嶋屋半四郎が、江戸後期に建てた建物で、切妻平入り本瓦葺き二階建てという室津の町家の特徴をよく残している貴重な建物である。
この海駅館では、室津が海の宿駅として最も栄えた江戸時代の参勤交代、また海を通して海外とも繋がっていた朝鮮通信使についての資料が展示されていて興味深い。
九州・四国・中国地方の西国大名は瀬戸内を船で渡り江戸に向いました。そのコースにあたる室津は、単なる寄港地ではなく、多くの大名の乗船地点で、最大時には6軒もの本陣があり海駅として栄えました。
また朝鮮王国の親書を日本の将軍に持参した使節団、朝鮮通信使も大船団を組んで、この室津を寄港地として江戸へ向いました。
